こんにちは、横浜で店舗仲介や不動産賃貸のお手伝いをさせていただいているすまいコンシェルジュ株式会社代表の浅田です。
今回は、店舗物件の活用や賃貸に関する興味深い事例をご紹介します。川崎市にある登戸駅から徒歩わずか2分という好立地に位置していた、令和元年築の住◯不動産販売さんの店舗事務所が解体されてしまいました。
建物自体はまだ新築同様の状態だっただけに、この結末に驚かれた方も多いのではないでしょうか。私自身、この物件の賃貸募集のお手伝いをさせていただいていたのですが、残念ながら力及ばず、解体という結果になってしまいました。
【解体に至った背景とその原因】
この店舗事務所が解体された理由を掘り下げると、店舗物件を扱う上で非常に重要な教訓が見えてきます。借主様がつかなかった主な原因は、建物の構造が「2×4工法」だったことです。2×4工法は、住宅としてはコストパフォーマンスが良く、耐震性にも優れているため広く採用されています。しかし、店舗物件としては大きな制約がありました。それは、間取り変更がほぼ不可能だった点です。
この物件には接客ブースが3部屋ありましたが、水道管を引き込むことができない設計だったため、用途が大幅に制限されてしまいました。例えば、お問い合わせをいただいたスポーツジムや歯医者さんなど、水回りが必要な業態が検討に入ったものの、この制約が原因で入居に至りませんでした。登戸駅という駅近の好立地にもかかわらず、物件の柔軟性が不足していたため、借り手を見つけることが難しかったのです。私たち店舗仲介の立場からしても、この物件の魅力を十分に引き出せなかったのは悔しい思いです。
【店舗物件における設計の重要性】
今回の事例から、店舗物件を建てる際や賃貸に出す際に押さえておくべきポイントが浮かび上がります。それは、「間取り変更が可能な設計」を意識することです。店舗物件は、住宅とは異なり、入居するテナントの業態によって求められるレイアウトや設備が大きく異なります。特に水回りの設置は、飲食店やクリニック、美容室など多くの業態で必須となることが多いです。
例えば、川崎市のような都市部では、商業ニーズが多様化しており、さまざまな業態が店舗物件を求めています。登戸駅周辺も、利便性の高さから店舗需要が見込めるエリアです。しかし、この物件のように、設計段階で柔軟性が考慮されていないと、せっかくの好立地も活かしきれません。もし当初から間取り変更や水道管の引き込みが可能な構造にしておけば、解体という選択肢を回避できた可能性もあります。店舗物件は、「新築だから借り手がつく」という単純なものではなく、テナントのニーズにどれだけ対応できるかが成功のカギを握ります。
【店舗賃貸市場で失敗しないために】
店舗仲介に携わる中で、こうした事例から多くの学びを得ます。好立地にある物件でも、使い勝手が悪いと空室期間が長引いてしまうリスクがあります。特に、今回のケースのように、新築からわずか数年で解体に至ってしまうのは、オーナー様にとって大きな損失です。店舗物件を扱う際には、建築時の設計段階で将来のテナントニーズを見据えたプランを立てることが大切です。また、既存の物件を賃貸に出す場合も、リノベーションや設備の追加を検討することで、借り手の選択肢を広げられる可能性があります。
私たちが店舗仲介のサポートをする際には、こうした視点からオーナー様や事業主様に提案を行い、空室リスクを減らすお手伝いをしています。例えば、川崎市やその近郊で店舗物件をお探しの方には、立地だけでなく物件の将来性を考慮したアドバイスを心がけています。今回の登戸の物件も、別の角度から活用方法を模索できれば、また違った結果になったかもしれません。
■これから店舗物件を選ぶ際のポイント
もしこれから店舗物件を探す方や、店舗賃貸を検討しているオーナー様がいらっしゃれば、以下のポイントをぜひ参考にしてみてください。
1.立地だけでなく柔軟性をチェック
駅近や人通りの多さは魅力的ですが、間取り変更や設備追加が可能な物件かどうかも重要です。
2.ターゲット業態を意識した設計
飲食店、物販、サービス業など、想定するテナントに必要な設備が整っているかを確認しましょう。
3.専門家のアドバイスを取り入れる
店舗仲介のプロに相談することで、物件の強みと弱みを客観的に見極められます。私たちのような経験者が、失敗リスクを減らすサポートをいたします。
今回の登戸駅近くの事例は、店舗物件における「柔軟性」の大切さを改めて教えてくれました。新築であっても、テナントのニーズに合わないと借り手がつかないリスクがあることを、オーナー様や事業主様にはぜひ知っていただきたいです。
まとめ
令和元年築という新しい建物が解体されてしまった今回のケースは、店舗仲介に携わる私たちにとっても大きな学びとなりました。店舗物件は、立地や外観だけでなく、将来の活用可能性を見据えた設計が求められます。川崎市のようなエリアで店舗賃貸をお考えの方や、空室にお悩みのオーナー様は、ぜひ一度ご相談ください。これまでの経験を活かし、最適な解決策をご提案いたします。