店舗を借りる際に出てくる用語のひとつに 「造作譲渡金」 があります。
これは、前の借主が残していった内装や設備を次の借主が引き継ぐときに支払うお金のことです。飲食店や美容室など、設備投資が大きい業種でよく見られます。
1. 造作譲渡金とは?
例えば、前テナントが厨房設備やカウンター、エアコンなどを残して退去する場合、それをそのまま利用できれば新しい借主は初期費用を抑えることができます。
その代わりに「これまでに投資した費用の一部を引き継いでください」という形で、造作譲渡金を支払う仕組みです。
2. 相場の目安
造作譲渡金の金額はケースによって大きく異なります。
- 小規模な物販店 … 数十万円程度
- 飲食店(厨房設備込み) … 100万円〜300万円前後
- 大型店舗やフル設備付き … 500万円以上
「前のテナントがどのくらい投資したか」「どの程度の状態で残っているか」によって金額が変わるため、相場というよりは交渉次第という側面が強いです。
3. 注意すべきポイント
- 残置物の状態を必ず確認
古くて使えない設備でも、造作譲渡金を請求されることがあります。契約前に動作確認や耐用年数をチェックしましょう。 - 金額はあくまで交渉
提示金額をそのまま受け入れる必要はありません。実際に活用できる価値に見合う金額かどうかを冷静に判断しましょう。 - 解体費用との比較も必要
設備が不要であれば、造作譲渡金を払うより「撤去してもらう」交渉をする方が得になることもあります。
まとめ
造作譲渡金はうまく活用すれば初期費用を大幅に削減できる一方、無駄な出費になってしまうリスクもあります。設備の状態や必要性をしっかり確認した上で、納得できる条件で契約することが大切です。
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