コロナ後の無人ビジネスは厳しい?成功する店舗立地の共通点

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無人24時間営業の洋服店を見かけて思うこと|無人店舗ビジネスの現在地

最近、駅前を歩いていると、「24時間・無人営業」の洋服店を見かけました。
セキュリティカメラとキャッシュレス決済のみで運営されているようで、スタッフは常駐していません。深夜でもふらっと立ち寄れるスタイルには、時代の変化を感じます。

ですが、店舗仲介の現場にいると、こうした「無人店舗ビジネス」がコロナ明け以降、厳しくなっているという声もよく耳にします。


コロナ禍で広がった「無人ビジネス」

2020年以降、人と接触しない営業形態として、無人のジムやアパレル、スイーツ販売、セルフエステなどが急速に増えました。
「省人化で利益率が高い」「家賃さえ安ければ成り立つ」などの理由で出店が相次ぎましたが、それは**「人と接触したくない」という特殊な需要**があったからこそです。


コロナ明けで見えてきた課題

今はどうでしょうか。

やっぱり接客が欲しい
スタッフがいないと試着が不安
トラブル対応が遅い・できない
万引きやいたずらのリスク
結局、他店との差別化が難しい

など、無人ならではの課題が表面化しています。
実際、チョコザップや無人餃子店の閉店も全国で相次ぎ、無人運営の難しさを物語っています。


それでも残る「うまくいっている無人店」の共通点

それでも、成功している無人店舗も存在します。
その多くに共通しているのは、

  • 立地が良く、自然な集客がある(駅前・商業エリア)
  • 運営会社がシステムを磨いている
  • SNSや広告で継続的に発信している
  • 差別化された商品・価格・体験がある

つまり、「ただ無人にしただけでは成り立たない」ということです。
人が来る理由をしっかり作っておかないと、いくら家賃が安くても難しいのが実態です。


店舗選びは「運営の仕組み」とセットで考える時代に

私たち仲介業者が感じるのは、物件だけでビジネスは成り立たないということ。
特に無人業態の場合、「導線」「防犯」「周囲の環境」「周辺人口の質」などをより細かく見極める必要があります。

無人ビジネスを検討している方は、「運営の仕組み」と「立地特性」の両面から計画を練ることが必須です。


最後に

無人の洋服店は、今でも目新しさがあります。
しかし「新しい」だけでは続きません。
アフターコロナの今、店舗ビジネスには地に足のついた戦略が求められています。

当社では、無人店舗の出店サポートや物件選定も行っております。
これから無人ビジネスを始める方、すでに運営中で見直しを検討している方は、お気軽にご相談ください。